【短歌日記】toron*「ナイフのように爪先立ちで」(第37回)2月8日〜2月14日
[次世代短歌プレミアム]

[短歌日記]
ナイフのように爪先立ちで 第37回
toron* 日記 2月8日〜2月14日
どこまでも真顔で歩くパンダの絵 ひとりで歩くと笑えないよね
2/8(土)
ぼんやり起きる。この土日は飛び石連休で、月曜もテレワークにしてあるので、これでもしばらくは家から出なくていいぜ! と思ったら、予想以上に家から出たくなくなってしまう。
そういえば、引っ越してから家計簿はなんとなくつけてはいるのだが、どれだけ使ったかは解っても、収支のプラマイまで出していなかったのです。
だが先日、『年収200万円からの貯金生活宣言』というのを電子書籍のセールで買ったのだけど、ここに載っている家計簿のつけ方に変えてみようと、いろいろ見直してみる。
すると……今まで敢えて無視してきた金銭の使い方のやばさというか、ありのままの「現実」が紙の上に具体化していって……それにつれ、自分の家系のことを思い出してきた。
わが家の父方は女性が浪費家の血筋で、曾祖父(写真すら見たことないが)が大地主だったとき、特にそういう傾向があったらしい。
母方の血筋は金銭面に関してとても几帳面だったようだが、なぜか母は家計簿をほとんどつけたことがない人で、とはいいながら家計が回っているのでそれはそれでオーケーなのかもしれないが……いやしかし、自分は金に対してはぜったい几帳面になってやるぜ……! と、自分の流れている浪費家の血に対しての反抗のつもりで、家計簿をつけたり、終身保険に入ったり、NISAをはじめたりしていたのだけれど、改めて家計簿を整理してみると完全に浪費家のそれになっているのであった。
自分の家計のマイナスを知っただけでもなかなかダメージがあったのだが、自らの浪費の血筋をこんなところで自覚されているとは……いや、でも確かに先月勢いでフィットボクシングを買ったり、iPadをレンタルしたりもしてたな……。
お金のことを考えていると一日が早い。
晩ごはん、蕪と手羽元の煮込み、水菜と鶏皮のサラダ。
夏生さん、鶏の皮が苦手なのだけどカリカリに焼くと食べるので、手羽元の皮は剥がしてよく焼いてサラダに入れたら好評だった。
さいきん土曜日によく蕪を煮て食べている気がする。毎週平日に地元のスーパーに行くのだが、よく安くなっているのである。
それに武田百合子の『富士日記』とか読むと、夏場の日記にめちゃめちゃ缶詰のフルーツでつくったゼリーが登場していたりするので、そんなものかもしれない。
食べながら夏生さんと3000億円ほしい、3億円でもいい、という話をするが具体的な方法は出なかった。
2/9(日)
きのうは自分の金銭状況をつきつけられたダメージが多くて詳しく書けていなかったけど『年収200万円からの貯金生活宣言』という本自体はとても面白かった。
貯める仕組みの話が主なのだけど、「貯金と同時に取り組んでほしいこと」というのがあって、お金に関すること以外に「筋トレ」「冷蔵庫・玄関の掃除」「三行日記」なども挙げられている。
少し前に自律神経を整える本と創作をするひとのワーク的な本を読んでいたのだけど、この三点はそれらの本にも載っていたことだったので、なかなか興味深かった。……なんだろう、自律神経にいいからってことだろうか。
確かに自律神経が乱れると判断力が落ちるので、浪費しがちになることは考えられるのだけど。「筋トレ」「冷蔵庫・玄関の掃除」「三行日記」が人生に必要な三点セット的な感じに思えてくる。
晩ごはん、チャプチェ、きのうのサラダ残り、えのきとうすあげのお味噌汁。
21時半から恋愛短歌同好会のキャス。
さいきんゆっくり書くように喋るようにしているのだけど、そうすると23時ほぼジャストに終えられるようになった。
もう寝たと思っていたのだけど、キャスが終わってから夏生さんが電気ポットでお湯を沸かしに来る。前回、お湯を沸かす音がキャスに入っているとコメントされたのを、どうやら気にしていたらしい。