【短歌日記】toron*「ナイフのように爪先立ちで」(第36回)2月1日〜2月7日
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[短歌日記]
ナイフのように爪先立ちで 第36回
toron* 日記 2月1日〜2月7日
リプライに添付されたる雪原のもっと奥へと足跡のあり
2/1(土)
起床してフィットボクシングしよう、と思ったら夏生さんの方が先に起床即フィットボクシングをしていた……。
フィットボクシングが来るまで、ふつーに休みの日は11時前くらいまで寝ていたのに……やはりひとを変えることができるのは、筋肉しかないのかもしれない。
しかしその後、わたしがやろうとするとニンテンドースイッチにエラーメッセージが出て立ち上がらず……去年の年末から出ていたエラーメッセージを無視してだましだまし使っていたのだけど、どうも限界がきてしまったらしい。
まあ、ほぼ半額の中古で買ったしな……これも勉強代なのか……。
しかし、わたしも夏生さんもフィットボクシングの禁断症状が出ていたので、特にシュンとする間をおかずに近鉄奈良駅の近くに修理してもらえる店舗を真顔で検索し、即座に見積もり依頼&予約をするなど。
昨年末もスイッチは調子が悪かったのに、こんな行動力は湧いてこなかったので、やはり筋肉は偉大である。
予約の時間までブックオフを冷やかしてから、夏生さんは修理屋さんに、わたしは晩ごはんの支度。
カブとソーセージのポトフ。ブロッコリーとささみの胡麻和え。
しかし、フィットボクシングとブックオフに行くぐらいしか今日は活動していないのにねむけがやばい。晩ごはんを食べた後で気を失う。
途中で夏生さんが「地面師、第4話まで見てるけどいっきに展開がやばい」「まいちゃん(飼っているかたつむり)、今元気に動いてるよ」などと報告しに来てくれたが、こんこんと二時間半は気絶していた。23時半に慌てて風呂に入る。
お風呂からあがると、夏生さんは『地面師たち』の最終話を見ていて、結局いっきに最後まで見てしまったらしい。
自分はちゃんと見ていなかったのだが、音とちらちら見えていた感じでは、どうも思っていた以上にクライムサスペンスなようである。見る前はなんとなく『オーシャンズ11』みたいな感じなのかと思っていたが、豊川悦司演じるハリスン山中がめちゃやばいやつだった。仲間とは。
ベッドに入って自分がほとんど眠りかけのとき、夏生さんが「地面師、夢に出てきたらどうしよう……」と言っているのがぼんやり聞こえた。
2/2(日)
喉の痛み、ぶり返す。治ったと思っていたが、今思うと、きのうだるかったのは普通にまだ風邪が治りきっていない伏線だったんだろうな。
そういえば自分の夢のなかに『地面師たち』で法律屋役だったピエール瀧が出てきた。
詳細は思い出せないけれど、あまり良くない夢見だった……風邪のぶり返しにはその瀧の所為でもあるのだろうか。ちなみに夏生さんの夢には特に『地面師たち』は出てこなかったらしい。
午後はふうせんかずらにいろいろ納品。そのときにようやくきょうが節分だということを知る。え、今年は3日じゃなかったんだ……。
ニンテンドースイッチが直ったという連絡を受けて、夏生さんも出かけるらしいので、帰りに恵方巻を買ってきてもらうように頼む。
商店街の韓国料理屋さんがこの時期だけ売っているキンパなので、正確には恵方巻ではないのだけれど。しかも切って食べるし。
晩ごはんはそのキンパとレタスと大根の豚しゃぶ。
キンパはノーマルの味と豚キムチ味の二種類。どちらもご飯の部分はわりと薄くて、ナムルがたくさん入っていてボリュームの割にはあっさりしていて美味しかった。
2/3(月)
喉痛し。そして風邪がついに鼻の方へと進行してきた。いやだよーー。咳に移行しそうな気配もでてきたが、なんとか抵抗したい。おれの免疫、もっと頑張ってくれ……。
眼の奥に風邪のかたまりがいるのを感じる。
晩ごはん、トップバリュのレトルトでかにたま、小松菜とうす揚げのお味噌汁。常備菜のもやしナムルとかにんじんと玉ねぎのマリネなどなど。
かにたま、つくり方通りにつくったのだけど、全然ふたりぶんに足りなかった……でも、餡は充分ふたりぶんあったので、卵のMSサイズを使ったことが原因なのだと思う。
風邪薬の他に、葛湯とビタミンCも飲んだ。
最強寒波(という単語をこの冬既に何度も聞くたび「まーーた最強か」と思っているのだが)、今夜から来るらしいので、かたつむりにはパネルヒーターを入れてみた。
夏生さんも調子悪そうで、というか自分より風邪が重症っぽくて、あまり会話が噛み合わず。……わたしも体調が微妙な所為か、自己肯定感がめちゃめちゃ下がっていて、話して気を紛らわせたりしたかったのだけど。
でも、こうして誰かに話して気を紛らわせることは、単に話相手を感情のごみ箱にしているんじゃないだろうか、みたいな完全に良くないメンタルに入ってしまったので、そこからはもうあまり考えないようにしてさっさと眠った。
2/4(火)
ぐっすりねむれたけれど、うっすらだるいという謎の感覚。
つまり、風邪が未だに継続中だということを起きた瞬間から理解した。薬ちゃんと飲んでるんだからはやく治ってくれ……。
電車の中で文フリで買った同人誌『ぱらぷりゅい』を読む。新刊ではなくて、2017年刊行。在庫の2冊だけあったのが塔のブースで売られていたのである。
同人メンバーに山下泉さんや大森静佳さんがいるからかもしれない。
その他に玲瓏の尾崎まゆみさん、西瓜の江戸雪さんなどもメンバーで、非常に豪華なラインナップだったけれど、刊行はこの一号だけだったらしい。
化学反応で一瞬だけ激しく明滅する光みたいな感じの同人誌だ。でも大森さんの『カミーユ』の原型が収録されていたりと、資料的にもけっこう貴重なもののようにも思う。
わたしも夏生さんも風邪でぼんやりして晩ごはんへの創造性が欠如しているので、今夜はセブイレのアルミの冷凍の鍋焼きうどん。火にかけるだけで洗いものもないのでありがたい。
しかし数年前はこの鍋、398円くらいやった気がするのだけど、数年で500円以上するようになってしまって悲しい。
今夜も寒すぎる。かたつむりも寒いからか殻にこもっている時間が長くて心配。
2/5(水)
夏生さんの方の風邪はほぼ治ってきたようである。
自分の方もあともう少しのところまできている。日曜に恋愛短歌同好会のキャスがあるから、それまでにはもっと治ってほしい……。
晩ごはん、ケンミンの焼きビーフン、玉ねぎとちくわのお味噌汁。
晩ごはんの後、常備菜のつくり置きを仕込む。味玉、パプリカとちくわのきんぴら、豆苗のナムルなど。
水曜の夜に仕事の疲労感を特に感じる。テレワークができていた頃は水曜の朝や夕方につくり置きをしたり、平日やり残した家事をやったりしていたからだろう。
テレワーク、できなくなって2ヶ月が経つが週5出勤のペースに慣れるかといわれると全然である。コロナ以降、3年間そういうルーティンでやってきたので、それはそうなのだけど。
1月後半からいろいろあって、父上と母上の誕生日を失念していたことに気がつく。
母上の誕生日の方の7日には間に合いそうだったので、まとめて送付した。
疲労しているからか無能感が強い。早く寝なければ。
2/6(木)
晩ごはんのアイディアが今週は死亡している。
家に帰り着くまでアイディアが浮かばなかったのだけど、夏生さんがビックで塩鮭を買ってきてくれたので、それを茹でたの、レンチンする湯豆腐(味噌味)、常備菜の豆苗のナムルなどで、ひとまず食卓を整えた……。
晩ごはんを食べながら、「もっとお金を溜めないと、もっとちゃんと生活をしないと、と特に生活が破綻しているわけでもないのに、追い立てられるように感じてしまうのは何故なのか」と、さいきんよく感じていることを夏生さんと話す。
そしておそらく、自分のなかの存在しない「幻想」を理想にしてしまっている、もしくは漠然とした不安感をお金やちゃんとしている感で埋めようとしているからでは、ということに落ち着くなど。
なるほど……でも、そこまで分析したとしても、漠然とした不安感は埋まることはないのだよな……やはり人を変えられるのは筋肉しかないのか……。