【短歌日記】toron*「ナイフのように爪先立ちで」(第18回)9月28日〜10月4日
[次世代短歌プレミアム]

[短歌日記]
ナイフのように爪先立ちで 第18回
toron* 日記 9月28日〜10月4日
珈琲のカップをまずはあたためる身体で秋をふちどるために
9/28(土)
朝6時に起きて奈良公園まで散歩兼ピクミンブルーム。今週もブレずに美術館ピクミンのために……そしてついに、県立美術館前でゲット。やったーー!
そして少し歩いた県立博物館の方も、以前は探知機が反応しなかったのだけど、ちがう場所から近づいたら美術館判定がちゃんと出たので、今度はそっちでもゲットしに行こうかと思う。美術館ピクミン、7種類いるうちのまだ2種類しか集めていないので、長い戦いになりそうなのである。
帰路の途中で朝マック。ようやく朝マックの最適解が解ってきた。
自分は朝マックは「セット」じゃなくて「コンビ」で充分で、ドリンクもSで足りる。ついハッシュドポテト欲しくなってしまったりもするけれど、それは身体というより、眼でほしいだけという感じ。
午後は原稿など。ありがたい話なのだが2本ある。あした小窓さんと一緒にフィギュアスケートの大会を見に行くので、なるべく今日中に仕上げておきたい。
半分以上仕上がっているとはいえ、自分で自分の短歌のブラシュアップに飽きてくる瞬間がどうにもあって、合間にジャンプの見分け方の動画を見たり『メダリスト』の中部ブロック大会編を復習のため再読したりしつつ、なんとか9割仕上げたら18時くらいになっていた。
そんな感じだったので晩ごはんもいまいちやる気が湧かず、夏生さんにも断りを入れて、きょうは副菜なしのワンプレート。茄子とピーマンのトマトソース煮込みにペンネを加えたもの。
しかも「ルーミック」という味の素が出している、トマトソースの粉末があって、それを利用させてもらった。ルーミック、はじめて使ったけどめっちゃ便利。給食で出てきたようなちょっと懐かしいトマト味になる。
日付が変わる前に2本とも原稿仕上がる。寝かせてから見直して月曜日の朝に出すつもり。
9/29(日)
きょうはついにフィギュアスケート近畿ブロック大会。大阪の高石市という、去年まで大阪府民だったけど、一度も訪れたことのないかなり南の地域が会場である。
小窓さんと高師浜駅で合流する。小窓さんも高石市は初上陸である。ふたりとも大阪のキタ出身だからということもあるかもしれない。
大会自体は金曜日から行われているのだけれど、今日はノービスA女子とノービスB女子(9歳~13歳)のショートプログラム、シニア男子(17歳~)のフリースケーティングを見る予定にしている。
ノービスA女子は『メダリスト』の主人公と同じ級であることもあって、事前に出場者の去年の成績などもチェックしていたりしたのだけど、シニアの方はきのうようやく眼を通して、男子の出場者に織田信成がいることに今更びっくりしたりした。
現役引退からの現役復帰していたらしいのだけど、今年度でそれも引退らしく、けっこうニュースになっていたようだった。きのうのショートプログラムは5位だったので、きょうのフリースケーティングの点数を加えて、この順位をキープできると全国大会に出場できるはずだ。
10時からまずはノービスB女子の演技を見る。織田信成効果もあるのか、関係者以外のファンもけっこう多くて、立見になってしまった。なんとか柵の隙間を確保する。
事前にジャンプの見分け方動画を見ていたこともあり、回を重ねていくうちにかなり見分けられるようになっていった。それでもフリップとルッツはかなり難しいけれど。
シニア男子はノービスと違い、昨日のショートプログラムの順位の下位だった人からの滑走順になる。
フィギュアをシニアまでやっている人は、4歳くらいからスケートをはじめた人がほとんどなのだろうし、この滑走順もきっと「そういうもの」として理解しているのだろうけれど、見ている側としてはとても残酷だな、と思う。
きのうの下位、半分以下だった人たちはこの時点で入賞がほぼ絶望的であるわけなのだけど、一方でいちばんプレッシャーがかかるのが最初の滑走者だともいわれている。
つまり、きのうの最後の順位だった人に最初に滑らせる。氷の上で「絶対」はないとはいえ、心の方の強度まであからさまに試してくるんだな、と思ってしまう。
さて、シニア男子の方はジャンプの種類や回転数が増えたので判別は難しかったけれど、あ、これ今めっちゃ加点されたのだろうな……というシーンがたくさんあった。オリンピックの中継のように解説などがないので、何か起こっている……! という感じが伝わるのみではあるのだけれど、それでも「音楽と振付が合っている」場面がどんなときなのか、なんとなく解った気がする。
織田信成はフリースケーティングで2位になって、きのうの順位を更新して総合3位で銅メダルだった。すごい。転倒してはいたのだけど、落ちついてリカバリーしていた感じだった。
いちばんお目当てのノービスA女子もとても良かった。やはり織田信成のファンが多かったみたいで、シニア男子が終わったあと、かなり観客が減って、座って見れたのも助かった。
『メダリスト』のいろいろなシーンと重ねて見てしまうということと、自分自身の情緒がいつもぼろぼろだということが相まって、関係者でもないのに、ジャンプで転倒した後、笑顔で滑り出す光景に涙が出そうになってしまう……。
小窓さんと一緒に来ていなかったら、確実に滂沱の涙を流していたと思う。めちゃめちゃ怪しいやつになっていたはずなので、一緒に来てもらっていて良かった……。
ノービスAは去年に全国大会優勝の子が、減点なしで完走して金メダルだった。
演技の採点結果は即座に公式ホームページにアップされるので、帰り道に小窓さんとあれやこれや云い合いながら帰る。
『メダリスト』の「こんな大勢の中で一人きりで転んだら痛くて冷たくて失敗しても終わるまで逃げ出せなくて、そんな氷の上でも表情を作って滑り切る才能ある子供たちを全員天才だと呼ぶことができないこのスポーツって一体なんなんだろう」というセリフを強く思った。
9/30(月)
朝起きた瞬間、肩と背中がハイパー痛い。重力を顕著に感じる。
いや、きのうあんなに楽しかったのに、なんでこんな代償払ってるねん、と憤りにも似た感情が湧く。
しかし出社してみたら、マウスホイールを下に操作するだけで痛い……整形外科案件だろうか。
ひとまず根本的解決ではないが、鎮痛剤を飲んだら午後には落ち着いてきた。寝かせていた原稿、2本とも見直して出す。
肩は壊滅的だけど、それ以外ではいいこともあった、立て替えていた定期代2ヶ月分の約7万円がようやく返って来る。こういうシチュエーションのとき、
スキップに近い足取り立て替えたお金がさっき戻ってきたぜ/岡本雄矢
という短歌をよく思い出す。