【連作】服部真里子「烽火」
今回は服部真里子さんの連作「烽火」をおとどけします
短歌マガジン
2024.08.08
誰でも
[次世代短歌プレミアム]
■歌人プロフィール
服部真里子(はっとりまりこ) @hanzodayo
1987年横浜生まれ。第一歌集『行け広野へと』(2014年、本阿弥書店)にて、第21回日本歌人クラブ新人賞、第59回現代歌人協会賞。第二歌集『遠くの敵や硝子を』(2018年、書肆侃侃房)。
***
[連作]
烽火
服部真里子
リリーリリー、鉄砲百合と油蝉、たましいの自由落下を見せて
偏愛といえど葉月の愛ふかくバナナと真珠ゆがませている
人に会う約束のある炎昼がそのまま白い孔雀となって
みずうみに脚をひたして虹が立つ本当の愛にならお金を払う
ひぐらしの声が欲しくて待っている死ののち来たるわが変声期
(服部真里子)
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